DIALOG 03

中堅同期社員 座談会
兼松の“人”

キャリアを重ねたことで見えてくる、
兼松の“人”の魅力
MEMBER
  • 小島 正吉
    人事総務部 人材開発課 兼 人事企画課
    仕事内容:研修、評価、人事制度
    2008年入社
    総合政策部 総合政策学科 卒
    チェコ留学をきっかけにグローバルをキーワードに就職活動を行う。そこで、会う人すべて魅力的に感じられた兼松へ入社を決めた。子供が生まれるまでは休日といえば、ゴルフやサッカー、お酒を楽しんでいたが、現在は育児に専念している。
  • 白井 淳
    特殊鋼貿易部 第一課
    仕事内容:ステンレス鋼板等の輸出
    2008年入社
    法学部 国際企業関係学科 卒
    商社・マスコミを中心に就職活動をしていた。自分を評価してくれる会社に入ると決めていたため、最初に内定を出してくれ、自分を必要としてくれた兼松へ入社を決めた。休みの日は、家族と過ごす時間を大切にしている。
  • 宮内 桃子
    IT企画部 第二課
    仕事内容:社内ITインフラの企画・運用
    2008年入社
    政治経済学部 政治学科 卒
    米国留学を経験しや物流・インフラなど「スケールの大きなものが好き」だったことから海運会社と商社を中心に受ける。両方から内定をもらったが、“人”の魅力に惹かれて兼松を選んだ。平日は子供と朝晩しか会えないため、休日はしっかりと向き合うよう心掛けている。
CHAPTER 01

リスクこそビジネスチャンスの呼び水

小島
久しぶり。今日は、入社して10年経った中堅社員だから分かる「兼松で働く良さや面白さ」について語ってもらうために集まってもらいました。経験則に基づいたリアルな意見を、学生の皆さんに伝えたいと思うのでよろしく。
白井
そんなのあるか?
宮内
何かあるでしょ(笑)。
小島
(笑)。では、宮内さんにとって、印象深い経験は?
宮内
一つは、2年目に経験したドイツ現地法人やイギリス現地法人への基幹システム導入プロジェクトかな。日本本社の基幹システムを入れ替えたことに伴い、海外拠点のシステムも順次入れ替える必要があって、その担当を任されたんだけど・・・。
小島
だけど?
宮内
1年目からいろいろ任せてもらって、それなりに経験してきたし、このプロジェクトも序盤までは自分なりに全うしてきたつもりだったから、いつのまにか「自分が主役」のつもりになってしまっていたのね。でも、中盤・終盤と進んでいくにつれて、自分だけの手には負えない難題に次から次へとぶつかって、すごく苦労することになった。イギリスの現地社員からものすごい抵抗にあったり、「こんなゴミのようなシステムを使えるか!」って否定されたり・・・。
白井
海外にはかなりシニカルな人がいるよね。日本と違って遠慮がない(笑)。
宮内
今思えば、使い慣れたシステムを変更することに抵抗するのは自然なことだし、当時の私は技術知識も会計知識も不足していて頼りないところがあったのにもかかわらず、“自分”を押し出していたから気に入らなかったのかもしれない。結局、周りの人たちにフォローしてもらいながら何とかやり切れたという状態で、自分の未熟さを痛感させられた貴重な経験だった。でも、このエピソードは、仕事の面白さというよりも失敗談だね。
白井
失敗から新たな気づきを得ることも多いから、いいんじゃないかな。僕も香港の現地法人の鉄鋼部で三国間貿易をしていた時、そんな経験があったんだ。
小島
駐在していたのは、2012年からだっけ?
白井
そうだね。その頃は、日中関係が少しセンシティブだった時期。タクシーに乗車拒否されたこともあったなあ。
宮内
ちょうど私が香港出張から日本へ戻る前日に白井君は赴任したんだよね。一緒に香港で飲んだの覚えてる。
白井
そうそう。鋼材の内需が減速してきたタイミングでもあって、中国国内に溢れた在庫をいかにして売っていくかが課題だった。そこで、兼松は中国の加工メーカーと組んで鋼材を鏡面加工して米国の自動車関連会社に輸出するルートを開拓したんだけど、品質が芳しくなくてね。短期的な利益は出ていたけれど、クレーム対応のコストを加味すると年間でぎりぎり利益が出るか、赤字かという状況になってしまった。で、何とか打開しないといけないから、ビジネスの川上まで入り込んでみた。
宮内
川上って例えば?
白井
本来なら加工メーカーに任せている母材の仕入れや加工ラインまで、兼松として注文を出すように変更したわけ。具体的にはコストと品質のバランスを見ながら仕入れ先を台湾の会社に切り替えて、加工ラインについても質が担保できる会社を指定したんだ。これが結果的に成功した。アジアでは、単純にモノを売り買いするだけのスキームだけではリスクに見合った成果を回収しづらいことが多い。そこから一歩踏み込んで、商流に深く介入することでモノに付加価値を付ければ、リスクをビジネスチャンスに変えられると実感できた。・・・いい経験ができたと思う。
CHAPTER 02

キャリアを重ねると“自分”を超えた視座が求められる

宮内
白井君が香港へ駐在している頃、小島君はアメリカ駐在だったよね?
小島
人事総務担当としてKanematsu USA Inc.に出向して、本店のあったニューヨークで主に給与管理や駐在員のサポート、オフィスの移転対応などをしていた頃かな。日本では、自分の上に何人も上司がいたので、たとえ未熟な提案だったとしても、上の人のチェックを経てブラッシュアップされていく安心感がどこかにあった。でも、米国での上司は1人だけ。しかも、私の提案がほぼ修正されることなく実行される状況だったので、当初は、どこか怖さのようなものがあったかな。今思えば、心のどこかで他人任せというか、自分で責任をとる覚悟がないというか、甘えがあったんだろうね。それに気づけた。
白井
初めての海外駐在だったっけ?
小島
そう。だから戸惑うことも多かったけれど、それまでの視座ではいけないという思いを強くした経験だった。自分がいいと思っているだけでは不十分で、Kanematsu USA Inc.として、また兼松グループ全体として、俯瞰した視点から自らの提案を吟味できる力を磨こうと真剣に考えるようになった。人事総務担当として海外駐在を経験させてくれた会社の期待に応えたいという思いもあったし。
白井
宮内さんは、イギリスや各国での長期出張をきっかけに成長を実感できたことはある?
宮内
年の離れた先輩社員の扱いはうまくなったかな(笑)。2015年に国内子会社の物流システムのリプレイスがあった時も、最初から激しくぶつかってきた方がいて・・・理由は前と同じく、慣れ親しんだシステムを変えることへの抵抗。でも、その人がキーマンだったから、何としてもプロジェクトの意義を理解してもらって味方になってほしいな、と。やっぱり、組織の足並みを揃えるには、キーマンを説得することがマストだから、粘り強く説明してね。
小島
白井は、今どんな商売をしているの?
白井
いろいろ取り組んでいるけど、規模が大きいのは、火力発電所を新設・補修する時に使う特殊鋼の輸出取引かな。インドやトルコといった新興国では、石炭火力発電所新設・補修の需要がまだまだ伸びているんだけど、石炭を使用した火力発電は環境汚染の問題もはらんでいて・・・。そういった事情から、環境に配慮した排煙脱硫装置という設備のニーズが高まっているんだけど、そこで使用される耐食性に優れた材料をつくれる会社は世界的にも僅か。そのうちの1社とパートナーシップを持つ兼松にアドバンテージがあるんだけど、1案件数億円から数十億円にもなるプロジェクトだから、契約交渉の場が本当にヒリつく(笑)。相反するお互いの主張を一つひとつ地道に交渉しながらゴールへと導くことは大変だけど、いい経験をさせてもらっていると感じる。
CHAPTER 03

要所で、兼松の“人”に助けられてきた

小島
ところで、今までに兼松を辞めたいと思ったことはある?
宮内
入社5~6年目の頃に少し考えた時期があったよ。仕事も一巡して、どこかでマンネリを感じ始めていて、環境を変えて新しいチャレンジがしたいって・・・。そんな時に、長期休暇でニューヨークへ旅行に行ったんだけど、そこで駐在生活をしていた会社の先輩に全力で諭された(笑)。現地で頑張っている女性社員と引き合わせてくれたり、この先新しいことに挑戦する機会について話してくれたり、いろいろと励まされているうちに、兼松ならもっとできるって前向きな気持ちになってたんだよね。改めて過去を振り返ると、いろんな場面で“人”に助けられてきたんだなって思う。
小島
同感。キャリアを重ねて、改めて兼松の最大の魅力は“人”だと思う。入社した頃は、親身なってくれる先輩方の優しさに何度も助けられた。成果を上げるための的確なアドバイスやどんなに忙しくてもサポートしてくれるところ。一緒に働く仲間への思いやりに溢れた人が本当に多い会社だと思う。転職が頭をよぎったことはあるけど、兼松には「やりがい」とそれに見合った「対価」、そして「尊敬できる人の存在」があるから、働き続けている。
白井
兼松の良さという意味では、手ごろな規模感も大きい。キャリア10年くらいになると、自分で描いたビジネスの絵をいくらでも実行できるようになるから。もちろん、課長や部長を説得する必要があるけれど、裏を返せば、そこまで説得できれば、他から横やりが入ることが少ない。超大企業になると、上の上まで説得すべき人がズラリと並んでいるし、他部署との調整に苦労する場合が多いらしいけれど、兼松にはその重苦しさがないんだよね。
小島
辞めたいと思ったことは?
白井
僕はないよ。ただ、自分自身と会社が変わっていかなければという焦りや危機感のようなものは常に持ってる。時代の変化とともに会社もパラダイムシフトしていかないと生き残れないし、商社は特にそれが顕著だと思う。存在意義や存在感を放ち続ける企業であり続けるためにも、自分自身が変化にどん欲でありたいと思う。
宮内
会社として規模をさらに拡大していくのか、独創性のあるユニークな総合商社になるのか、今がまさに変化の過渡期かもしれないよね。ただ、いい人が多すぎるのは、時に商売を情で判断してしまう遠因になっているかもしれないので、このご時世だとシビアさも必要かな。
白井
それ、あるよね。いい人過ぎると、特に海外で競り勝てない。
宮内
とにかく、100年超の歴史で培ってきた老舗の信用力と、新しいことに挑戦する創造性を両輪として、他商社で取り組まないような斬新な取り組みをもっと進めていきたいし、それができる会社だと思ってる。
白井
部署や年次に縛られずに自由に働けるのが兼松だし、斬新な取り組みができる素地はある。持続的に事業創造していくためにも、自分たちが、後輩や部下にいい背中を見せ続ける先輩であり上司でいないとだめだね(笑)。
小島
確かに(笑)。当たり前だけど、現状を良しとせず、一人ひとりが上を目指す。すべては、そういった姿勢からだし、そういう機運を中堅社員が率先してつくっていきたいね。今日は忙しい中ありがとうございました。
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