NEW BUSINESS

若手社員が挑む
新規事業創造プロジェクト

KENICHI TAKAHASHI
高橋 健一
電子・デバイス部門 電子統括室 新事業創造課
2018年入社
工学院経営工学系経営工学コース修了
入社後、財務部外国為替課に配属。輸出入の決済業務および貿易保険などの貿易実務に従事。2020年4月より、営業部電子・デバイス部門電子統括室新事業創造課へ異動。データ売買のマーケットプレイス事業を担当している。休日はフットサルの社会人チームで、Fリーグ参入を目指して練習に勤しむ。
電子・デバイス部門 若手プロジェクトチーム(以下:若手PT)とは?
現代社会において急速に発展しているAIやIoT、DX・・・こうした分野に密接に関わる電子・デバイス部門では、既存のビジネスと並行して、新規ビジネスを生み出すことが常に求められている。上記を背景に、谷川部門長(現社長)の号令のもと若手社員を主軸としたプロジェクトチームが発足。以下のテーマ実現を目指し、今現在も若手社員がプロジェクトに挑んでいる。
  • 1. 既成概念や成功体験に囚われない若手社員ならではの視点で、新規事業を創出
  • 2. キャリア早期からの新規事業立ち上げの経験を通して、自発性や責任感を育む
  • 3. 様々な事業経験を通じ、ジェネラリストとしての素養を養う
今回はそんな若手PTに所属し、データ関連ビジネスを手がける一人の若手社員を通じて、新規ビジネス創出のリアルに迫る。

はじめに、兼松に入社した理由を教えてください

海外出張が多かった父についていく形で、幼少期から頻繁に海外へ行っていました。その頃から海外で働きたいという漠然とした考えはありましたね。その中で商社を志そうと思ったのは、大学時代のある講義で、大手商社出身のOBが講師として仕事について語っているのを聞いたことがきっかけでした。商社に行ったら、若いうちから様々なことにチャレンジできる。その中で、兼松ならば人生をかけてやりたいと思える事業に出会えると思い、入社を決意しました。

データ関連ビジネスに参画することになった経緯は?

もともと私は職能部門の財務部に所属していました。きっかけは、入社2年目に参加した若手有志による勉強会です。その勉強会で、のちに新事業創造課の上司となる先輩が、当時取り組んでいたデータ関連ビジネスのプレゼンをしているのを目にしました。データを取り扱うビジネスなら、理系出身である自分のバックボーンも活かせます。直感で、「兼松で新しいことをやるなら、データだ!」・・・そう感じました。その後、財務部の上長や、電子・デバイス部門の部門長に、新たなデータ関連ビジネスをやらせてほしいと、飲みの席を含む色々な場面でアピールし続けた結果、部署異動、そして本ビジネスに携われることになりました。

では、現在行っている事業について具体的に教えてください

様々な分野の企業が保持している、多様なデータ(主にマーケティングリソースとなる情報)を売買するプラットフォーム事業の立ち上げに携わっています。これは、個人情報を除いたあらゆるデータの取引所で、価値ある情報を可視化し流通を促進するサービスです。そんなプラットフォームがようやく完成したため、現在は利用する企業を増やしていくためにどうするか?・・・その施策を検討しています。一例として、「プロジェクトJDEX」というコミュニティを立ち上げ、参加企業とともに、データ活用の事例作りを目指して、各社が持っているデータの有効な活用法や売り方などを考えています。

そのデータは、具体的にどういった形で活用されるのでしょうか

新規事業の提案や、マーケティングに役立つと考えています。例えば、家電メーカーが新製品を売り出す際、その有用性が統計的に提示できたら良いですよね。「コロナ禍を受けて人々が家に滞在する時間が増えているから、この家電製品が役に立ちます」・・・こうした情報を持っている側と、求めている側を結びつけることがビジネスになるのです。先日、弊社の食品部門からは「ある製品をコンビニに提案するために、根拠となるデータがほしい」という要望がありました。そういったケースにおいても、「ある商品が、どの時期に、どういった層のお客様に、どれだけ購入されたか」といったデータがあれば、ビジネスを推し進める根拠となっていく・・・こういった活用法も想定の一つです。

この事業の大変なところは?

このようなデータ関連ビジネスは、長い歴史を持つ兼松にとっても初のビジネスです。ビジネスを立ち上げて、育てていくというプロセスはワクワクする反面、わからないことも多く、常に頭を悩ませています。直近では、データを必要とする企業が多い一方で、データを提供する企業が少ないというのが悩み。データを提供するメリットを、販売価格や取り扱いに関するルールづくりで体系化していくことが必要だと感じています。

この事業のゴールを教えてください

少し大きな話にはなりますが、このビジネスをきっかけに、潜在的に価値があるにもかかわらず、活用されなかったデータに光を当て、見える化することで、日本のデータ活用リテラシーを高めていきたいと考えています。残念ながら、こうした分野で日本は遅れをとっているので、それを打開する一助としていきたいです。まずは、「兼松のプラットフォームを使えば良いデータを入手できる」「自社のデータをうまく活用してもらえる」と認知してもらい、そこからデータの整理や分析など、多岐にわたるデータ周りのビジネスへと広げていけたらと考えています。そして、もちろん簡単なことではないですが、「データのことは、兼松に任せておけばいい」と思ってもらえるくらいのビジネスに成長させていくことが長期的なVISIONです。

今後の目標を教えてください

データを活用したヘルスケア関連のビジネスに携わりたいと考えています。近年では、ウェアラブルデバイスなどを通じ、人の健康にまつわる様々なデータが取れるようになりつつあります。それらのデータを用いて、人が健康で豊かな生活ができるようなビジネスを展開していきたいと思います。この目標は、データのビジネスを経験しているからこそ、見えてきたものかもしれません。また、兼松を「真の総合商社」にしていきたいと考えています。総合商社は、地域・商品・稼ぎ方の総合性をもってそう呼ばれていますが、兼松はまだ「稼ぎ方」の部分が弱いように思います。強みを持つトレーディングに加えて、新規ビジネスの立ち上げを継続的に実現し、商社として次のステージを目指していきたいです。

最後に、学生へのメッセージをお願いします

「自分は何をやりたいのか」がはっきりと定まらない方も多いと思いますが、将来のことは実際にやってみて見えてくるのがほとんどです。大切なのは「やってみないと分からない」ことに対して、どれだけ真剣になれるか、どれだけ熱くなれるか、だと思います。今私が取り組んでいる新規ビジネスはまさに、ほとんどのことが「やってみないと分からない」状態です。その中であらゆる情報を集め、様々な角度から仮設を立て、検証を繰り返すことで、少しずつ正解を模索しています。そしてその過程は、大変ですが楽しいです。皆さんもぜひ「自分が何をやりたいのか」という「やってみないと分からないこと」に対して、誰よりも熱くなり、仮説検証を繰り返してみてください。
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