DIALOG 05

理系大学出身者 座談会
理系人材が活躍できるフィールドとは

理系の知識を共通言語とし
高付加価値な技術を伝播する
次世代の商社を目指して
MEMBER
  • 大川原 賢勇
    特殊鋼貿易部第一課 課長
    2004年入社
    物質工学専攻修了
    入社後、鉄鋼部門の業務管理部に配属。人事部を経て、2005年に再度鉄鋼部門へ。2006年にはインドネシア、2015年にはアメリカと、二度の海外駐在を経験。2019年4月より現職。ステンレス・チタンなどの特殊な金属材料を活用して、人々の身近にある機器の利便性を向上させるミッションと並行し、後進育成にもあたる。趣味はテニスで、アメリカ駐在時代は週に3回ほどプレイしていた。
  • 山田 大樹
    食品第二部 フルーツ加工品課
    2015年入社
    環境フィールド工学専攻修了
    人事総務部の採用担当を経て、食品第二部フルーツ加工品課へ異動。2019年には海外実習制度を活用し、タイ王国にて食品市場全般のマーケット開拓に従事。2020年3月より現職。国内外での加工品フルーツ・野菜市場の開拓に勤しむ。時には自ら製造ラインに入ることもあり、現場に深く入り込める現在の仕事にやりがいを感じている。趣味はゴルフ、読書、絵を描くこと。
  • 大根 瑛志
    人事総務部 人材開発課
    2020年入社
    土木工学専攻修了
    入社後、人事総務部に配属。採用担当者として、各種イベントの計画から媒体制作まで、幅広い実務を担う。その一方で、理系大学院出身として、理系人材が商社・兼松で発揮できる能力や価値について訴求していくことを自分に課している。趣味は、学生時代から打ち込んできたラグビー。自分で手を動かして作業をすることも好きでDIYにも興じる。小説を読みふけることも。
CHAPTER 01

好奇心に導かれ、踏み入れた理系への道

-----今日は理系大学出身者である皆さんに、兼松に入社するまでの経緯や、理系出身であることが兼松で働く上で、どのように活かされているかについて語っていただきたく、お集まりいただきました。よろしくお願い致します。早速ですが、まずは自己紹介をお願いします。
大根
私は、日本の大学を卒業したのち、香港の大学院へ進学しました。専攻は土木工学です。原子力発電を行う際に発生する「放射性廃棄物」を地層処分すると、廃棄物は熱を発します。私は、その熱が周辺地盤に与える影響を研究していました。現在は人事総務部で新卒採用を担当しています。
山田
私は2015年に入社し、3年半の新卒採用担当を経て2018年からはフルーツ加工品課で加工品フルーツ輸入販売事業を担当しています。大学・大学院では大根くんと同様に土木工学を専攻していて、積雪地域において地熱エネルギーがいつまで熱利用できるのかを数値計算で予測する研究を行っていました。
大川原
私は2004年に入社し、2005年から鉄鋼部門に配属されました。2006年からはジャカルタ、2015年からはアメリカに駐在した経験もあります。私も二人と同様に大学院を卒業していて、専攻は金属工学でした。私の研究は、鉄鉱石をはじめとする製鉄原料のミクロ組織の強度解析。製鉄業の効率改善に役立つ基礎研究でした。
大根
そもそも皆さんは、なぜ「理系」を選んだのですか?私は、単純ですが数学が得意だったからです。祖父が土木の技術者だった影響で、特に土木には興味がありました。大きいものを下から見上げたときの迫力に圧倒されていたことも、きっかけの一つです。山田さんはどうですか?
山田
私は、高校時代の自問自答がきっかけです。「なぜ自分は生きているのだろう」と常に考えていました。いわゆる思春期特有の、大人になって振り返ると恥ずかしい症状です(笑)。
一同
笑い
山田
この頃の私は、どうにかして自分の生きた痕跡を世の中に残したいな、と思っていて。元々絵を描くのが好きだったので、自分のつくったものが形に残る建築士に興味を持ちました。大川原さんは?
大川原
山田くんの回答が高尚すぎて、続けづらいよ(笑)。私は、数学が好きだったというのが一番の理由です。一つの真実をあの手この手で追求していく学問ゆえ、自分の性分である負けず嫌いが発揮できるというか。特に無機物や、金属のような基礎的な分野に惹かれましたね。・・・というのは、実は後付けですけど(笑)。
一同
笑い
CHAPTER 02

若いうちからリアルに活躍できる場所

大川原
皆が理系大学を経て、最終的に商社・兼松を選んだ決め手って何だったの?
山田
「どうせ働くなら、長く働きたい」というのが、就職活動の軸でした。だから、30〜40年後も楽しい働き方がしたいな、と思っていて。それを知るために、最終選考まで残った企業数社すべての人事担当者に頼んで、50代の社員に会わせてもらいました。その中で、営業パーソンとして最前線で働いている兼松の社員が最も楽しそうだったので、兼松に決めました。
大川原
実態を知るためにサンプルを集めて検証しているところが、まさに理系っぽいね(笑)。
山田
確かにそうかもしれないです(笑)。
大根
私は、若いうちにさまざまなことにチャレンジさせてもらえる自由さと、社員の人柄に惹かれました。海外の大学院に在学していたので、情報やツテがない中で就職活動をしなくてはなりませんでした。一時帰国し合同説明会に足を運び、採用担当の社員にその場で名刺交換を申し出て、紹介していただいた社員との面談の機会をいただく、という地道な就職活動でした。ほとんどの企業にあしらわれてしまいましたが、兼松は本気でバックアップしてくれました。自分が向けた熱意に応えてくれる企業だと感じましたね。
山田
大根くんが香港にいた頃は、ちょうど大規模なデモが起きていた頃だよね。
大根
そうなんです。2週間ほど中国本土に避難していました。そのときはもうすでに兼松から内定が出ていて、採用担当の方から「何かあったら、深圳の現地法人に頼りなさい」と、連絡をいただきました。大学院からの援助で避難することができていたのですが、そこまで気にかけてもらえるのかと、非常に心強かったです。
大川原
そうだったんだね。私は、若いうちから海外で活躍できるところや重大な仕事を任されるところが一番の決め手だったかな。私が兼松の選考に参加したとき、2年目の社員が人事を統括していて。大変そうだけどやりがいがあるのだろうと思い、入社を決めたよ。
山田
大川原さんは2年目にジャカルタに駐在されていますが、実際どうでしたか。
大川原
身に余るような仕事を任せてもらって、かなりのプレッシャーを感じながら過ごしていたというのが正直なところだね。でも、楽しく仕事をしていた記憶の方が強く残っているよ。ちょっとずつ背伸びさせてくれる。それが兼松の魅力なんじゃないかな。
山田
大川原さんがおっしゃる通りで、若手に期待をかけてチャレンジさせてくれるところが兼松の社風だと思います。大根さんも、そう感じる?
大根
はい、毎日ビシビシ感じてます(笑)。
CHAPTER 03

めまぐるしく変わる時代に活きる理系人材

大根
現在の業務の中で、学生時代の経験や理系の知識はどのように役立っていますか?採用を担当していると理系で培った経験が理系学生へのアプローチにそのまま活かせるので、お二人のエピソードもお聞きしたいです。
大川原
我々の役割は、商品設計と製造者を繋ぐところにあると思う。たとえばタブレットをつくるとしたら、そのタブレットを設計するデザイナーさんから素材についての具体的な要望を吸い上げ、メーカーのエンジニアの方々に伝えることが必要です。技術的な会話ができるかどうかがかなり重要になってくるんだ。
山田
近年だと、韓国などのメーカーが電子機器を安価で販売するようになりましたね。
大川原
そういった状況下では、技術的な議論なしに我々の存在意義を説明することが難しくなってきているんだ。理系のバックグラウンドはかなり役立っていると実感しているよ。特に、海外のお客様に対してプレゼンテーションを行う際には、かなりの手応えがある。学生時代に論文を発表する機会が多く、自分の論文を執筆する際には多くの海外論文を読んだからだね。
大根
私も、課題を発掘し解決策を提案するノウハウは、研究における仮説・検証の繰り返しによって培われたものだと思っています。
山田
食品業界、特に加工品フルーツ商品となるとコストとのバランスを鑑みながら、如何に生鮮品以上に美味しい商品を開発するかが肝です。例えば生鮮フルーツとは違い、冷凍フルーツは海外で徹底した熟度管理のもと、凍結させ、日本の消費者の方が商品を購入した直後に、丁度食べごろになるような製品開発が可能です。普段、どういった商品をつくるのか、機械の仕様や商品設計上の技術面を熟知した上で工場(メーカー)の人たちとマニアックな会話をしています(笑)。そこには、理系の知識が求められる場面が多く存在するんです。
大川原
商品開発にも入り込みながら、独自の商品を開発し、お客様のスペックに合わせて販売していく。いわゆる“一緒につくっていく”仕事は、鉄鋼部でも同様に担っています。この兼松ならではのアプローチが、理系の人には合っているのかもしれないね。
大根
現在では、IoTやAIなどの技術を取り入れた事業が一般的になってきています。そういった技術に対する深い知識を持つ理系学生が商社には必要であると私は考えていますが、お二人はいかがですか?
大川原
多くのデータを取り扱ったことのある理系の人材は、分析能力に長けていると思います。先ほど大根くんが言っていたように、仮説を立てて検証をするという研究を行ってきた経験は、兼松で活かせる部分だと思う。
山田
あとは商談をする場面でも実は役に立っていると感じることがありますね。特に食品業界において、取引先の担当者は、理系出身者が比較的多いです。相手の話している内容を理解する上で、理系学部で培ってきた知識や考え方において共鳴する部分が多く、コミュニケーションを取りやすいという強みがあります。
大根
まだ知られていない技術に対しても興味を持って理解しようとする気概を持っているかどうかも重要ではないかと思います。採用担当として、そういった優秀な人材を採用できるよう尽力していきます。
CHAPTER 04

“最新”が集う兼松で、叶える夢とは

大川原
将来の目標や、兼松で成し遂げたいことはある?
大根
優れた基礎研究に対して素早くアプローチを行って、バックアップをすることで事業化に繋げたいと考えています。基礎研究はすぐに結果が出るものではないですが、大きなイノベーションに繋がるものだと思います。理系人材として働くからには、ビジネスと研究技術を掛け合わせた事業展開に携わりたいです。
山田
私は、「兼松総合研究所」を立ち上げたいと思っています。
大川原
シンクタンクをつくるってこと?
山田
はい。これまで行ってきた事業や、手掛けた製品の特徴や機能など、過去の事例を蓄積して、将来予測や経済動向などを指し示す、いわゆるマーケティングプラットフォームをつくって、兼松の利益に貢献したいです。
大根
実現はできそうですか?
山田
どうですかね(笑)。この取り組みが実現するメリットは、他部署の動きやビジネスへの取り組みについて理解することができるところにあります。そうすれば、社員一人ひとりの知見を広げていくことに繋がると思うんです。
大川原
それはぜひ実現してもらいたいね。私は、10年後も楽しく働きたいというのが目標だな。自分自身はもちろん、家族や友人、そして会社の人もそう。楽しく働ける環境があるのが一番だと思っているので、これからもこの気持ちを忘れずに働いていきたいです。

理系学生へのメッセージ

兼松に限られる話ではないですが、データの分析や論理的な思考は、今後ますます重要な要素になってくると思います。その中で、兼松という会社は若い人の意見や分析結果を取り入れようという意志の強い組織なので、理系学生の感性を活かせる環境があります。若いうちから実力を試していきたいという方には、最適なチョイスだと思います。皆さんが思っている以上に、理系の知識は活用できるはずです!
兼松の良さは、お客様と奥深い内容にまで入り込み、ビジネスを構築できる点です。商社という枠組みに捉われず、時にはメーカーとしての役割も担い、商品設計をしていきます。食品で言えば、菌や添加物が食品に与える影響、栄養素に基づく健康志向の食品開発など、他部門で言えば、お客様の描く設計図に基づいた商品設計、機器の耐久実験など専門分野に根ざしたビジネスが豊富にあります。また、兼松は年次を問わず論理的かつ情熱的に導き出された回答であればきちんと受け入れてもらえる会社です。若いうちから自分の経験や考え方をフル活用したいという方にとっては、非常に働きやすく、働きがいのある会社だと思います!
商社業界はまだまだ理系人材が多い業界ではなく、自分の培った能力を活かすことができるのか、やりたいことができるのか不安に感じる人も多いと思います。しかし、組織内で少数派であるということはユニークな存在であるということ。そのアドバンテージを活かすことが、商社で発揮できる理系の価値に繋がっていく・・・そう考えています。兼松は自分のやりたいことを表現・発信することを求められる会社です。若手から自分の経験を活かし、想いをカタチにしたいという気概を持った方にとって、最適な環境なのではないかと思います!
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