兼松株式会社 KANEMATSU CORP. RECRUITMENT SITE
キャリア採用 グループ会社採用 2026 新卒エントリー 2027 新卒エントリー

キャリア紹介(Case 1)

Masayoshi
Saito
齋藤 雅剛
食品第一部 部長
1995年入社
商経学部 経済学科 国際経済学専攻

休日は同期や先輩と専らゴルフを楽しむ。30代前半でインドネシア赴任した際、現地の同僚との過ごし方がゴルフ中心だったことですっかりハマってしまい、赴任初期は137だったスコアは1年間で87まで上達。コロナ禍でゴルフ場の会員権を購入し、毎週末ゴルフ三昧の生活を送っている。

食品第一部

念願の営業部で確信した
「為せば成る」という事実

運輸部(職能部門)から営業部へ異動の命を受ける。入社5年目にして営業1年目。コーヒーと砂糖を取り扱う部門のコーヒー担当としての配属だった。しかし、砂糖を担当していた先輩が退職となり、異動後約2ヶ月で砂糖の主担当として独り立ちを求められた。3人体制だったコーヒー担当に対して、砂糖の担当は自分1人。右も左もわからぬ中、覚悟を決め、日常のほぼすべてを仕事に捧げた。日中は取引先訪問や新規顧客への飛び込み営業、夕方から夜まで社内業務や業界の勉強をし、終電に飛び乗って帰るという、文字通り寸暇を惜しんで仕事に没頭した。
そんなある日、足繁く通っていた新規営業先の社長から一本の電話。「齋藤さんから購入を検討しています」…結果的にそれが初めての大口契約となった。商談を重ね、最終的に「兼松」ではなく「齋藤さん」から買いたいと言われた感動は、今も忘れることはない。仕事の進め方や業界知識、何もかもが不慣れだったが「為せば成る」ことを体験できた。

インドネシア会社への赴任

インドネシアにおける
兼松のプレゼンスを高める

入社11年目、食料部部長としてインドネシア(ジャカルタ)にある現地法人に4年間駐在。当時、社内におけるインドネシア市場のプレゼンスは低く、赴任以前は営業部との面談件数はわずか2件、ビジネスも一部の取引のみだった。ポジティブな情報があまりないため不安も大きかったが、「失うものがなければ、あとは得るだけだ」という当時の上司の檄で、インドネシアで兼松の存在感を何としても高めようと気持ちを切り替えた。赴任後は、現地で得られた鮮度の高い情報を活かした前広な提案を心がけ、一人でも多くの社員にお客様を連れて、インドネシアに訪問してもらうことで、同地の可能性訴求に努めた。また、自分の分野でもある食料セグメントの主たるビジネスも余り無かったため、現地の販売ネットワークへの紹介を通じて「兼松」という会社の周知活動も積極的に行い、0→1の新規商談に繋げることにも成功した。国や文化が違えど、当社の役割やビジネスをやりたいという気持ちを乗せ、粘り強く交渉することで道は拓けるのだと、実感した。

食品第二部

自己の利益のみ追求しても未来はない
関係者全てに資するビジネスを

日本に戻り、食品第二部で缶詰や冷凍フルーツを担当。国内の某食品メーカー様とインドネシアでのデザート製販案件で、現地の企業と3社合弁事業を立ち上げた。もともと現地では甘いものを食べる文化はあるものの、味や食感の好みは全く違っており、徹底した市場調査と事業計画作成のために多い時で月2回、日本側のパートナー様と出張しインドネシア側とすり合わせを行なった。だが何度話しても双方の考え方や条件はまとまらない。いつの間にかお互いの利を優先する議論になっていた。打ち合わせの中、見かねた当時の部長が「合弁事業はある意味結婚だ。最終的に事業を成功させることが目的なのに、自己の利益だけを考えているようでは、事業は失敗する。もうやめましょう!」と場を一喝。その提言をきっかけに双方は「パートナー」の意義を再認識し、以後プロジェクトは一気に前進した。最終的に本プロジェクトは上手くいかなかったが、プロジェクトマネージメントをする立場として、部長の機を読む力と判断力に圧倒されたと同時に、自身の未熟さを痛感。通常の取引においても、売り手、買い手双方にとって利があるか、事業全体を俯瞰するような視座を持てるような意識をするきっかけとなった。

食品第一部

一人ひとりが「ワクワクできる」
そんな職場環境をつくっていく

現在は食品第一部の部長職として、ドライフルーツ、ナッツ、ゴマなどを扱う「農産加工品課」、コーヒー、果汁、酒類を取り扱う「飲料・酒類課」、関西の地場のお客様に食品原料を販売する「大阪食品課」の3課をマネジメントしている。各ビジネスにおける当社の立ち位置や今後の業界の趨勢を見極め、ポートフォリオや組織体制の最適化など、さまざまな点を加味しながら、適切な決断していくことが求められている。責任は大きく、苦慮することも多いが、自らの判断によってビジネスを前進していく点に、仕事の醍醐味を感じる。
部として今、「ワクワクする種を播こう」という理念を掲げている。自分のキャリアを振り返ると、辛い局面に立ち向かう時に、そのビジネス対する「ワクワク」がいつも自分の背中を押してくれたように思う。兼松の次代を担う社員たちにも、「ワクワク」を大切にしながら、ビジネスを楽しんでほしいと切に思う。そして、見つけ出したビジネスの種を一緒に大切に育てていけるような環境を整えていくことが、管理職としての役割だと考えている。

今後兼松でチャレンジしたいこと

「三方良し」が実現された
トップシェア商品を生み育てる

近年、部としていくつかの商品カテゴリーでは国内トップシェアになっており、特にコーヒー、酒類取引、ゴマ取引、特にウイスキービジネスが拡大している。一例を挙げると、コーヒーは昨今の気候変動問題で、将来当たり前に飲めていたコーヒーが飲めなくなる可能性も示唆されている中、兼松は2000年代初頭よりサステイナブルな営農を可能とするコーヒーの取り扱いに注力。今では当たり前となっている「サステイナブルコーヒー」の先駆者だった。今後は、地球環境への配慮はもちろんのこと、生産にかかわるすべての方々の生活を守りながら将来にわたって安心してコーヒーを栽培できるようにしつつ、国内のお客様も安心してご賞味いただける「三方良し」のコーヒービジネスを展開していく。この事業で、ゆくゆくは「サステイナブルコーヒーといえば兼松」、「ウイスキーといえば兼松」といった、各カテゴリーにおいてNO.1になることを目指していく。

※所属は取材当時のものです。

PEOPLE